ダイヤ鉄K

関東に住んでいて、ダイヤに詳しい鉄道ファンです。

リニアが開業したら東海道新幹線は何両編成になるのか。

リニア中央新幹線静岡県工区の着工がされていないまま時が過ぎていますが、2027年度以降に開通することになっています。そして大阪まで延伸開業すれば、東京~名古屋・大阪間のお客さんの一部が中央新幹線に移ることになります。よって東海道新幹線でひかりやこだまが増発することが可能になり、静岡県内の新幹線に対しての便利度が格段に上がると言われています。しかしひかりやこだまを16両編成のままにして増発させるとすると、供給過多になってしまう可能性があります。今回は、リニア新幹線が開通したときの東海道新幹線の編成について考えてみようと思います。

東海道新幹線N700系 小田原駅にて

 

 

現在の東海道新幹線の輸送人員

何両編成化を考えるにあたって、繁忙期であっても輸送をさばける能力を持っておく必要があります。またもしリニア新幹線が止まってしまったときの代替輸送手段としての能力も持っておかなければなりません。ではまず、東海道新幹線の輸送限界について考えてみましょう。16両編成の東海道新幹線の1編成当たりの乗車人員は1319人あるいは1323人です。今回は1319人で計算します。のぞみは1時間あたり最大12本走れるので、1319かける12で15828人が最大の輸送人員です。一方リニア新幹線は、JR東海によると定員は千人、一時間あたり速達タイプが毎時最大7本となっていて、一時間の輸送限界は7千人です。東海道新幹線よりも少ないのです。となると残りの分は東海道新幹線んで賄わなければなりません。のぞみの繁忙期の全席指定席化が発表され、指定席をとれなかった人はひかりに乗車することになります。そうなったときに8両編成や12両編成の電車が来ると混雑がものすごくなってしまい、現実的ではなさそうでう。よってリニア新幹線が開業しても、すぐに16両編成が短くなることはないと予想しました。

 

新幹線需要を増やす

リニア中央新幹線の建設というのは、JR東海として莫大な設備投資を行うわけであって、その効果として東京~名古屋・大阪間の移動需要を増やす必要もあります。もちろんリニアの開業によって所要時間が大幅に短縮されるので、それ以上何もしなくても需要は増えるとは思います。しかしリニア新幹線の本数、開業後に少しずつ増えていくのではないでしょうか。東海道新幹線も開業当初は毎時2本だったわけで、それが毎時最大16本に増えているのです。条件は違えど、速達タイプと各駅停車タイプ合わせて毎時最大8本というのは、増えていくと思います。

 

東海道新幹線のリニア開業後のダイヤを予想する

東海道新幹線の、リニア開業後のダイヤを考えてみましょう。現在の日中の定期列車の一時間当たりの本数は、のぞみ5本、ひかり2本、こだま2本です。なお13時以降になるとのぞみの本数が増えています。国土交通省の試算では、静岡県に停車する列車の本数は1.5倍に増えると試算しています。ひかりとこだまをそれぞれ毎時3本にし、増やした分だけのぞみを減らすとするとのぞみは毎時3本になります。リニア新幹線が開通すれば、のぞみ3本分は余裕で賄えるでしょう。すべての種別が毎時3本運転されることになるのです。

もしリニア新幹線が止まった時のことを考えると、こだま号をこれ以上増やすことはできません。リニアを利用するはずだった人をこだまに乗せるわけにはいかないからです。よってのぞみあるいはひかり号に乗ってもらうことになります。ここでのぞみを廃止し全てをひかりにするという選択肢があります。現在のひかりの東京から新大阪までの所要時間はだいだい2時間50分程度ですが、のぞみの追い抜きがなくなるため、2時間40分程度で走破できるでしょう。こうなるとひかり号が大幅増発されるので、静岡県はものすごく便利になります。また繁忙期で設定される臨時列車をすべてひかり号にするというのも、追い越しが減るのでダイヤ作成が簡単になります。のぞみ号廃止という可能性は十分にあるでしょう。あるいはリニア新幹線にのぞみ号の名を譲るのかもしれません。

 

まとめ

リニア新幹線が新大阪まで開業した際のぞみ号は廃止するのか廃止されるのか、どちらなのでしょうか。ぜひみなさんの意見をコメントで教えてください。

 

以下の記事を参考にしています。

中間駅には何本停車するのですか。運賃・料金はいくらになるのですか。|JR東海

 

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四国横断新幹線の途中駅を考える 四国新幹線編④

四国新幹線。県庁所在地の駅の候補は合計10個挙がっていますが、途中駅の候補地は挙がっていません。そこで今回は、岡山から高知を結ぶ四国横断新幹線の途中駅を考えてみます。なお徳島から松山を結ぶ四国新幹線の途中駅については、前回のブログで考察しています。そちらが前提となっているところがいくつかあるので、先にそちらをお読みいただくと理解が早まるかなと思います。徳島と高松を結ぶのが四国新幹線、岡山~高知を結ぶのが四国”横断”新幹線です。名前の注意をお願いします。

四国新幹線の途中駅を考える 四国新幹線編③ - ダイヤ鉄K

 

 

ホームページから読み取れること

四国新幹線は、四国新幹線整備促進期成会によって整備の検討が進められています。途中駅の候補地は挙がっていないのですが、前回と同様、それを匂わせる画像があったので、それをもとに考えていきます。

四国新幹線周辺の都市の人口 四国新幹線整備促進期成会より

四国横断新幹線の区間には、四国新幹線区間が一部含まれています。よってことは省略するとして、他の区間で考えていきます。

 

瀬戸大橋以北の区間

岡山を出たら、最初の停車駅は児島でしょう。児島駅には現在は駐車場やバスの待機場として使用されている四国新幹線の建設予定地があります。よってここに駅が設置されると思われます。調べてみて以外であったのが、瀬戸大橋線の一日平均乗降客数が、児島駅茶屋町駅で非常に拮抗しています。ですが茶屋町駅には、現在の特急は止まりません。もしかしたらJR宇野線への乗り換え客によって乗降客数が増えているのかなと思いました。詳しい方いたらぜひ情報お願いします。

 

四国の区間

四国に入ると四国新幹線区間と線路を共同してい使います。四国新幹線整備促進期成会のホームページによると、おそらく観音寺駅付近からいの分岐と考えられるでしょう。そしてホームページによれば、途中にある都市は書かれていません。

観音寺駅から高知市まであたりの地図 Google mapより

吉野川に沿って走っているのが現在の土讃線です。一方四国新幹線は、真ん中に描かれている自動車道に沿って建設されると思われます。途中駅が設定されない可能性も、ゼロではないです。

ではここで、現在の特急「南風」の停車駅を見てみます。高知から、後免駅土佐山田駅、大杉駅、大歩危駅阿波池田駅琴平駅善通寺駅、そこからは予讃線と合流します。新幹線は観音寺駅で合流すると思われるので、善通寺駅琴平駅阿波池田駅大歩危駅はそもそも通りません。新幹線が開通したら特急の本数はゼロまたは大幅に削減されると思うので、大幅に利便性が低下するでしょう。次に大杉駅は、経由するには最適な場所に存在しています(地図でいうところの「四国」と書いてあるあたりです)。しかしこの駅は全ての特急が停車するわけではなく、一日平均乗降客数も84人と、大きい駅とは言えないでしょう。ですが距離的なことを考えて丁度いい位置にいるというのは事実です。次に考えるのは土佐山田駅後免駅です。土佐山田駅は地図での香美市後免駅は南国市に位置しています。どちらも大きい駅で土讃線の乗降客数のトップ2位と7位となっています。しかし直線で結ぼうとするとどちらも少し遠回りになってしまうため、この2駅の北側あたりに新駅が設けられるか、そもそも新駅は設けられないの2パターンが考えられると思います。

次に土讃線が走っていない地域、新幹線のみの区間となるエリアです。この区間は距離的にかなりあるため、1駅か2駅か設置されてもおかしくないと思います。その場合、新幹線のみの駅となるため、都心へのアクセスは飛躍的に向上するでしょう。候補として考えられるのが、地図での四国中央市の東側、自動車道が交わっているところあたりでしょうか。あとはこの駅と大杉駅との真ん中に設置されるかもしれません。

四国区間をまとめます。途中駅の数は0個から4個、四国中央市の東側、そこと大杉駅の間、大杉駅付近、南国市と香美市の北側付近です。

 

感じたこと

停車駅を増やしすぎると所要時間が長くなってしまうルート選定。個人的には、これから作る新幹線は、多少カーブが多くなっても駅を増やしたほうがいいと思っている派です。このあたり、意見がある人はぜひコメントで書いてください。

 

以下の記事を参考にしました。

四国の新幹線実現を目指して

JR土讃線の駅別乗降客数ランキング

JR本四備讃線の駅別乗降客数ランキング

他の四国新幹線に関する記事もぜひお読みください。

四国新幹線、もし一つだけ建設するとしたらどこになるのか 四国新幹線編① - ダイヤ鉄K

四国新幹線のダイヤを予想する 四国新幹線編② - ダイヤ鉄K

四国新幹線の途中駅を考える 四国新幹線編③ - ダイヤ鉄K

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相鉄都心直通、JRと東急どちらが速いのか

相鉄線はJRと東急どちらもに直通しています。直通運転が始まるまでは最大のターミナルが横浜で都心乗り入れしていなかったのですが、その悲願が叶ったことになります。ですがJR線の直通ルートの地図を見てみると、だいぶ遠回りなように思えます。だから今回は、JR線と東急線とで所要時間の差を見ていきたいと思います。

鶴見駅を経由しJRに直通する、相鉄線の列車

 

 

所要時間の差

では早速所要時間の差を見ていきます。比べるのは日中の、西谷~渋谷間です。まずは上り、東横線は39分、JR線も39分でした。下りも確認します。東急線は36分、JR線は38分です。上りの所要時間はそれぞれ変わらないが、下りは東急線の方が早くなるという結果でした。東急線は上りと下りで所要時間が3分も違うという現象が起きています。この理由は、直通運転をする際、遅れを他社線に持ち込まないように新横浜駅で時間調整していることが挙げられます。上りの新横浜駅での停車時間は4分、下りは1分でした。上りは東横線に遅れを絶対に持ち込まないように時間調整をしているが、下りは、相鉄線内に遅れが持ち込まれてもそれほど大きい問題ではないと判断し時間調整はしていないのだと思われます。JR線は少し遠回りしているので東急線より時間がかかるが、東横線との時間調整があるとその差はなくなるということです。

 

停車駅数の差

所要時間の差はわかったのですが、停車駅の差も見ていきます。東横線直通の急行の停車駅数は11駅です。一方JR線の方は6駅です。羽沢横浜国大~武蔵小杉間がノンストップということが大きいかもしれません。東横線内の種別は特急ではなく急行であり、そのことも停車駅の差を増やす理由となっていると思います。もしここで東横線内を特急で走行すれば、JR線より圧倒的に早く着くことができるかもしれません。

またJR線内、遠回りなのに東横線と所要時間が3分しか変わらないことが、すごいなと思いました。品鶴線内の最高速度は120キロであり、このことも影響していると思います。

 

毎時6本の都心直通

相鉄線の都心直通列車は毎時6本あります。JR線が毎時2本、東急東横線とその先のメトロ副都心線方面へも毎時2本、東急目黒線とその先の都営三田線へも毎時2本です。それぞれ30分に1本走っているということになります。その30分に1本ではない列車が来た場合は、乗り換えをするということになります。でもこれでいいのかなと、筆者は思いました。定期券利用者の場合、JR線の人は東急線には行けませんし、東急線の人はJR線にはいけません。東急線内での乗り換えは大丈夫ですが、もっとパターンダイヤの間隔を短くし、また必ず東横線目黒線で対面乗り換えできるようなダイヤにする工夫をしたうえで目黒線のみの直通という選択肢もあったと思います。ですがそれでも3方面への直通にした理由、それは相鉄がどうしても都心乗り入れをしたかった、渋谷など大きい駅へ乗り換えなしで行けるようにしたかった、その結果なのだと思います。便利さは維持しつつも、乗り間違えが発生しない、分かりやすいダイヤになってほしいなと思いました。

 

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四国新幹線の途中駅を考える 四国新幹線編③

四国新幹線。県庁所在地の駅の候補は合計10個挙がっていますが、途中駅の候補地は挙がっていません。そこで今回は、徳島から松山を結ぶ「四国横断新幹線」ではない方の四国新幹線の途中駅を考えてみます。

 

 

ホームページから読み取れること

四国新幹線は、四国新幹線整備促進期成会によって整備の検討が進められています。途中駅の候補地は挙がっていないのですがそれを匂わせる画像があったので、それをもとに考えていきます。

四国新幹線周辺の都市の人口 四国新幹線整備促進期成会より

今回は四国新幹線のみ考えるので、駅として設定される可能性があるのは、徳島市東かがわ市高松市、宇田津町、丸亀市三豊市観音寺市四国中央市新居浜市西条市松山市です。今回はこの途中駅を考えていきます。

 

徳島~高松間の停車駅

まずは徳島から高松の停車駅を考えていきましょう。徳島から高松の新幹線の所要時間は19分と試算されていて、設置されるとしたら一駅でしょう。東かがわ市の中で、現在特急うずしお号が停車している駅は三本松駅讃岐白鳥駅です(讃岐白鳥は一部列車のみ停車)。三本松駅の現在の一日平均乗降客数は1130人、讃岐白鳥駅の乗降客数は314人なため、三本松駅付近に設置される可能性が高いでしょう。線形的にも直線で結べそうです。

 

高松~松山の停車駅

次に高松から松山の停車駅を考えてみましょう。高松~松山は新幹線で42分と試算されています。途中駅の数は3駅程度でしょうか。この路線は、特急停車駅が連続している区間が多数あるので、松山方面から見ていきます。

松山~伊予西条新居浜までの地図 Google mapより

現在の予讃線新居浜伊予西条~松山の沿岸部を走行しています。しかし新幹線は、地図に載っている高速道路のようにまっすぐ通るでしょう。すると今治駅伊予北条駅は通りません。また伊予西条駅の一日平均乗降客数は約2600人、新居浜駅駅は約3000人と拮抗しています。この二駅の所要時間は現在の特急で7分とても近い駅にあります。この二駅の間には小さな山があり、間に駅を作るという可能性はありません。となるとより大きい駅である新居浜駅に停車するか、所要時間は伸びますがどちらもの駅に停車するという2パターンが考えられるでしょう。

次の停車駅は四国中央市のエリアです。ここには伊予三島駅川之江駅の二つの特急停車駅があります。距離も特急で4分と近く、中心となる駅は伊予三島駅で乗降客数も2倍近くあるので、順当にいけば伊予三島駅でしょう。しかし高知へ行く四国横断新幹線が、このあたりから分岐するのです。おそらく地図的にこの先の観音寺駅で分岐するのですが、コストカットのためにまだ一緒の線路を走らせ、川之江駅でやっと分岐させるという可能性もあります。伊予三島駅だと遠回りになりすぎてしまうのです。そうなると川之江駅という可能性も浮上してしまいます。ですがさすがにもっと直線的にすると思うので、伊予三島駅でしょう。

次の停車駅は、上記の通り観音寺駅です。ここが四国横断新幹線との分岐点となります。ここは観音寺市のエリアです。

次は三豊市です。ここには高瀬駅詫間駅に特急が止まりますが、乗降客数は他の駅と比べると少なく、駅は設置されないでしょう。

次のエリアは丸亀市、宇田津町、坂出市です。駅でいうと多度津丸亀駅、宇田津駅坂出駅の4つです。この区間は特急も、5分、6分、5分間隔で停車します。本州側の児島駅と宇田津駅には、現在駅前広場として使われている新幹線駅用のスペースが確保されており宇田津駅と考えることもできますし、この中では一番乗降客数の多い坂出駅と二番目に多い丸亀駅だと考えるかもしれません。この4駅は実際のダイヤにも影響するのと、地上区間は新幹線を通すスペースはあまりなく、この2点を吟味したうえで停車駅が決められると思います。

坂出駅の次は、現行の特急と同じように高松駅でしょう。

高松~松山の区間をまとめます。新居浜駅、伊予三島駅、宇田津付近に1駅とすると停車駅は3駅です。ここから、伊予西条か宇田津付近にもう一駅増やすと4駅、どちらも増やすと5駅になります。だいたいの方向性はこのブログで述べたものと変わらないと思います。細かいところが修正されつつ途中駅が決定されると思われます。

 

感じたこと

停車駅を増やしすぎると所要時間が長くなってしまうルート選定。個人的には、これから作る新幹線は、多少カーブが多くなっても駅を増やしたほうがいいと思っている派です。このあたり、意見がある人はぜひコメントで書いてください。

 

以下の記事を参考にしました。

四国の新幹線実現を目指して

JR高徳線の駅別乗降客数ランキング

JR予讃線の駅別乗降客数ランキング

 

他の四国新幹線に関する記事もぜひお読みください。

四国新幹線、もし一つだけ建設するとしたらどこになるのか 四国新幹線編① - ダイヤ鉄K

四国新幹線のダイヤを予想する 四国新幹線編② - ダイヤ鉄K

 

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もし南武線が私鉄だったら。 東京メガループの役割を考える。

ある日突然南武線は、JR東日本の運営だったのがどこかの私鉄が運営するように変わりました。その鉄道会社は考えました。南武線、都心乗り入れがないのではないか。「相鉄を見習って、都心直通を目指すぞー!」

しかしふと気づきました。何線に直通するの? 候補としては、東海道線横須賀線湘南新宿ライン東急東横線田園都市線小田急線、京王相模原線と本線です。たぶんどこも、直通を受け入れてくれないでしょう。困った。しかももう一つ気づきます。「うちらJRじゃなくなったから、東海道線湘南新宿ラインと乗り換える時も改札タッチが必要じゃん。あっちゃー(笑)。 しょうがない、そしたらJRと私鉄各社と直接乗り換えられる道を作り、改札タッチなしでも清算できるようにしないと。大変だ~。

 

文章で寸劇をしようとなるとなかなか難しいですね。でも内容は伝わったでしょうか。

今回は、東京メガループの中の一つ、南武線の役割を考えてみようと思います。

南武線を走るE233系Wikipediaより)

 

南武線の社会的意義は大きい

東京メガループである南武線の社会的意義はとても大きいでしょう。都心へ行く路線と路線の中間の場所を走ることから、その地域の利便性を上げるための重要な役目を担っています。もし南武線が走っていなかったら、その都心へ行く駅までバスが運行され、それに乗ったあと電車に乗ることになります。一方南武線が存在すると、すぐに駅から電車に乗ることができるようになるのです。

また南武線には、もう一つの社会的な役割が存在します。それは川崎市内どうしの移動です。これは川崎市の地図をみるとわかりやすいです。

 

川崎市内の鉄道 川崎市ホームページより
https://www.city.kawasaki.jp/kurashi/category/26-1-2-8-1-0-0-0-0-0.html

このように川崎市はすごく細長い形をしています。南武線を除くすべての鉄道路線が東京都心と、川崎市より先の横浜市やそれより先の街まで結んでいるのです。そんな中川崎市内を結ぶ路線は南武線は一つしかありません。つまり、川崎市にとって南武線の社会的役割はとても大きいのです。

以前川崎市は、川崎縦貫高速鉄道という新しい地下鉄を、川崎~新百合ヶ丘間で整備する方針がありました。南武線は6両編成であり混雑が激しすぎることなどの理由からです。ですが現在、その計画は廃止されています。よってなおさら、南武線の社会的役割は大きいものとなっています。

 

事実として、不便ではある

南武線に乗っていると、カーブが多く狭いところを走っているため、すごく遅く感じます。また快速の本数は少なく、各駅停車の本数も毎時6本と、10分に1本走っているといった感じです。ラッシュ時は快速はなくなりすべてが各駅停車になることから、混雑もあって余計遅く感じます。以前日中時間帯の快速に乗ったのですが、武蔵小杉から登戸にかけてものすごい混雑でした。車両が6両編成であるためです。だったらせめて運転間隔を短くしてほしいです。一編成あたりが短くても本数が多ければ、すごく便利だと思うのです。乗り換える際もかなり長い距離を歩く箇所が多く、小さい駅では改札口が駅の片側しかないため、二回も階段で線路の上を渡らなければならない人だっています。このように、不便なのころはたくさんあります。それに対してJR側も、便利にしようと思っている感じはあまり見うけられません。だからといってこれが私鉄になると、便利にしようとしすぎるあまり逆効果になるように思えるのです。よってやはりJRが運営するのが一番よいのかなと思います。そしてこれは東京メガループの路線すべてにあてはまると言えるでしょう。不便なところは少しずつ解消していきつつも、こらからも地域交通の役割を担っていってほしいなと思います。

 

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四国新幹線のダイヤを予想する 四国新幹線編②

四国新幹線四国新幹線整備促進期成会が中心となって整備を始めようと動いています。ではもし四国新幹線が開通したら、新幹線のダイヤはどうなるのでしょうか。なお今回は、期成会の推進する四国エリアのみ、具体的には徳島から松山と岡山から松山の区間、大阪や大分まで海を渡る区間は開通していないものとして考察していきます。

四国新幹線のルート 四国新幹線整備促進期成会より

 

 

基本は、一時間に一本

四国新幹線のルートとなるところを走っている特急は、おおむね一時間に一本です。ではまず、その特急のルートと何両編成であるのかを確認していきましょう。

  • しおかぜ 岡山~松山 5両編成
  • いしづち 高松~松山 2両または3両編成
  • 南風   岡山~高知 3両または4両編成
  • うづしお 高松~徳島 2両または3両編成(5両編成も一本だけ存在する)
  • しまんと 高松~高知 2両編成(下りは1日4本、上りは1日1本のみ)

以上の5つが挙げられました。現在の四国の特急をベースに新幹線のダイヤを作っていくのだと思われます。現在の特急は、しまんと号を除くとほぼ1時間に一本のペースで走っています。新幹線もそのようになるでしょう。また何両編成での運行になるかというと、おそらくすべて4両編成になるのではないかなと思います。車両はおそらくN700Sやその同等の列車が使われるとみてよいでしょう。N700Sは4両で1ユニットを構成するので、全て4両編成となるでしょう。

岡山と高松を結んでいる、快速マリンライナー 高松駅にて

 

確実に設定される路線3選

確実に設定されると考えられる路線は、3つあります。現在の特急の名前をお借りすると、しおかぜ、いしづち、南風、うづしおです。しおかぜといしづちは現在と同じように宇多津駅あたりで分割併合をすると思われます。そしてうずしおは、徳島から発車して高松どまりではなく、岡山まで走らせるでしょう。可能性として一つ考えられたのが、うづしおと南風を児島駅などで分割併合はできないかなということです。できるといえばできるのですが、瀬戸大橋を渡った後で連結するとなると、あまり意味はもたないかもしれません。しかしメリットがないわけではないので、可能性としては低いですがあると思います。

 

しまんと号をどうするか

問題は、しまんと号をどうするかです。新幹線は、需要が少ないからといって2両編成で運行することは厳しいです。詳しくはないのですが、2両編成で運行できるのなら、南風と連結して、宇田津駅あたりで切り離しを行うのが最適解かもしれません。あるいは2時間に一本南風と連結してしまんとを走らせたり、現在の快速サンポート南風リレー号にあたる新幹線車両を走らせたりするといったことが考えられます。ただ一番わかりやすいのは、しまんと号も毎時一本、南風と連結して走らせるということです。

以前、ネットでこんな記事を見かけました。四国4県は、四国で移動するのにすごく時間がかかる。だから4県の人と集まって話すのに一番適する場所は、羽田空港だと。要するに飛行機を使うのです。正直筆者はびっくりしました。そしてこれを解決できるのは、四国新幹線しかないでしょう。また四国の、地理的に中心となるのは間違えなく香川県、高松です。となるとしまんと号の設定は必須でしょう。

一部理想論が含まれてしまいましたが、筆者の個人的な意見として、しまんと号はぜひ設定してほしいなと思っています。現実的なことを考えると、現在と同じように朝と夕方・夜の時間に設定し、それ以外の時間は対面乗り換えできる新幹線あるいは普通列車を使用してもらうのが現実的だと思います。

 

まとめ

新幹線には、単に移動時間を減らるという目的だけでなく、その地域を活性化させる、観光客を増やすとった目的があります。この後者の目的をどれだけ達成できるのかが、四国新幹線建設の上で重要になってくると思います。四国の人口減少スピードはすごく速くなってしまっているので、それが止まればいいなと思う次第です。

 

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はやて号は消えてしまうのか はやての役割を考える

先日、新年早々能登半島地震羽田空港内での事故が起きました。被災された方に心よりお見舞い申し上げます。一日も早い復興をお祈りします。

飛行機の欠航が相次いだことから各路線で臨時の新幹線が運行され、東北新幹線北海道新幹線では臨時のはやて号が設定されました。はやて号は現在、盛岡・新青森新函館北斗間を結ぶ新幹線であり、それが東京駅まで乗り入れたというのはかなり珍しいことです。このニュースではや号が話題に上りましたが、はやて号の存在自体を忘れていた人もいるくらいなのではないでしょうか(笑)。今回は、はやて号の現状と未来について考えてみようと思います。

東北新幹線の主力車両E5系 大宮駅にて
☆この写真結構お気に入りです☆

 

 

はやて号の歴史

はやて号がデビューしたのは2002年、東北新幹線八戸駅まで延伸したときのことです。やまびこ号に代わる再速達種別としてデビューし、こまちとの併結もはやてが担うようになりました。しかし転機が訪れます。東北新幹線新青森までへの延伸により、再速達種別をはやぶさに譲りました。またこまちの併結もはやぶさが行うようになっています。それによりはやては減少の一途をたどります。北海道新幹線が開業したタイミングで、はやて号は盛岡・新青森新函館北斗間を結ぶ列車へと変化しました。

 

はやて号の現状

盛岡以北をはやて号が担うことになりましたが、東京発着のはやぶさ号もおおむね一時間に一本走っています。つまりはやぶさ号が走らない時間帯、具体的に言うと早朝と深夜の時間のみはやて号が役割を担います。新幹線は0時から6時は運行してはいけなく6時を過ぎると運行し始める、その下り列車の盛岡と新青森を発車する新函館北斗行きがそれぞれ一本、深夜は新函館北斗を発車し盛岡と新青森に0時に間に合うように向かう列車それぞれ一本だけです。臨時列車含めてこれだけのです。はやぶさ号では運行することができない時間帯、そこにしかはやて号は走っていないのです。

 

はやて号の未来

はやて号、乗車人数こそ少ないとは思われますが上記の通り廃止することはできないでしょう。よって消えることはないと思います。次の東北新幹線の大きなイベントは、北海道新幹線の札幌延伸です。そのときには、はやぶさ号は東京から札幌間で所要時間を短縮するため、かなり停車駅を減らして走行すると思われます。そのときにはやぶさ号を補完するために大切な役割を担うかもしれません。あるいは現在のやまびこ号が盛岡以北まで走るようになり、各駅停車タイプのやまびこ号があるのだからはやて号はいらないと消えてしまうのかもしれません。もしくは、やまびこ号が盛岡以北まで走っても、現在のように早朝と深夜のみ盛岡・新青森~札幌を結ぶかもしれません。または、はやぶさ号に代わる上位種別が設定されて、本当にはやて号はいらなくなってしまうかもしれません。いろいろなシチュエーションがあると思います。この中のどれか一つが当たっているのか、あるいはすべて違っているのか。筆者は、はやぶさ号を補完するための列車としてまた活躍し始めるという案に賭けようと思います。みなさんはどうですか?ぜひコメントで教えてください。

 

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