ダイヤ鉄K

関東に住んでいて、ダイヤに詳しい鉄道ファンです。

相鉄都心直通、JRと東急どちらが速いのか

相鉄線はJRと東急どちらもに直通しています。直通運転が始まるまでは最大のターミナルが横浜で都心乗り入れしていなかったのですが、その悲願が叶ったことになります。ですがJR線の直通ルートの地図を見てみると、だいぶ遠回りなように思えます。だから今回は、JR線と東急線とで所要時間の差を見ていきたいと思います。

鶴見駅を経由しJRに直通する、相鉄線の列車

 

 

所要時間の差

では早速所要時間の差を見ていきます。比べるのは日中の、西谷~渋谷間です。まずは上り、東横線は39分、JR線も39分でした。下りも確認します。東急線は36分、JR線は38分です。上りの所要時間はそれぞれ変わらないが、下りは東急線の方が早くなるという結果でした。東急線は上りと下りで所要時間が3分も違うという現象が起きています。この理由は、直通運転をする際、遅れを他社線に持ち込まないように新横浜駅で時間調整していることが挙げられます。上りの新横浜駅での停車時間は4分、下りは1分でした。上りは東横線に遅れを絶対に持ち込まないように時間調整をしているが、下りは、相鉄線内に遅れが持ち込まれてもそれほど大きい問題ではないと判断し時間調整はしていないのだと思われます。JR線は少し遠回りしているので東急線より時間がかかるが、東横線との時間調整があるとその差はなくなるということです。

 

停車駅数の差

所要時間の差はわかったのですが、停車駅の差も見ていきます。東横線直通の急行の停車駅数は11駅です。一方JR線の方は6駅です。羽沢横浜国大~武蔵小杉間がノンストップということが大きいかもしれません。東横線内の種別は特急ではなく急行であり、そのことも停車駅の差を増やす理由となっていると思います。もしここで東横線内を特急で走行すれば、JR線より圧倒的に早く着くことができるかもしれません。

またJR線内、遠回りなのに東横線と所要時間が3分しか変わらないことが、すごいなと思いました。品鶴線内の最高速度は120キロであり、このことも影響していると思います。

 

毎時6本の都心直通

相鉄線の都心直通列車は毎時6本あります。JR線が毎時2本、東急東横線とその先のメトロ副都心線方面へも毎時2本、東急目黒線とその先の都営三田線へも毎時2本です。それぞれ30分に1本走っているということになります。その30分に1本ではない列車が来た場合は、乗り換えをするということになります。でもこれでいいのかなと、筆者は思いました。定期券利用者の場合、JR線の人は東急線には行けませんし、東急線の人はJR線にはいけません。東急線内での乗り換えは大丈夫ですが、もっとパターンダイヤの間隔を短くし、また必ず東横線目黒線で対面乗り換えできるようなダイヤにする工夫をしたうえで目黒線のみの直通という選択肢もあったと思います。ですがそれでも3方面への直通にした理由、それは相鉄がどうしても都心乗り入れをしたかった、渋谷など大きい駅へ乗り換えなしで行けるようにしたかった、その結果なのだと思います。便利さは維持しつつも、乗り間違えが発生しない、分かりやすいダイヤになってほしいなと思いました。

 

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