先日、新年早々能登半島地震と羽田空港内での事故が起きました。被災された方に心よりお見舞い申し上げます。一日も早い復興をお祈りします。
飛行機の欠航が相次いだことから各路線で臨時の新幹線が運行され、東北新幹線と北海道新幹線では臨時のはやて号が設定されました。はやて号は現在、盛岡・新青森~新函館北斗間を結ぶ新幹線であり、それが東京駅まで乗り入れたというのはかなり珍しいことです。このニュースではや号が話題に上りましたが、はやて号の存在自体を忘れていた人もいるくらいなのではないでしょうか(笑)。今回は、はやて号の現状と未来について考えてみようと思います。
はやて号の歴史
はやて号がデビューしたのは2002年、東北新幹線が八戸駅まで延伸したときのことです。やまびこ号に代わる再速達種別としてデビューし、こまちとの併結もはやてが担うようになりました。しかし転機が訪れます。東北新幹線の新青森までへの延伸により、再速達種別をはやぶさに譲りました。またこまちの併結もはやぶさが行うようになっています。それによりはやては減少の一途をたどります。北海道新幹線が開業したタイミングで、はやて号は盛岡・新青森~新函館北斗間を結ぶ列車へと変化しました。
はやて号の現状
盛岡以北をはやて号が担うことになりましたが、東京発着のはやぶさ号もおおむね一時間に一本走っています。つまりはやぶさ号が走らない時間帯、具体的に言うと早朝と深夜の時間のみはやて号が役割を担います。新幹線は0時から6時は運行してはいけなく6時を過ぎると運行し始める、その下り列車の盛岡と新青森を発車する新函館北斗行きがそれぞれ一本、深夜は新函館北斗を発車し盛岡と新青森に0時に間に合うように向かう列車それぞれ一本だけです。臨時列車含めてこれだけのです。はやぶさ号では運行することができない時間帯、そこにしかはやて号は走っていないのです。
はやて号の未来
はやて号、乗車人数こそ少ないとは思われますが上記の通り廃止することはできないでしょう。よって消えることはないと思います。次の東北新幹線の大きなイベントは、北海道新幹線の札幌延伸です。そのときには、はやぶさ号は東京から札幌間で所要時間を短縮するため、かなり停車駅を減らして走行すると思われます。そのときにはやぶさ号を補完するために大切な役割を担うかもしれません。あるいは現在のやまびこ号が盛岡以北まで走るようになり、各駅停車タイプのやまびこ号があるのだからはやて号はいらないと消えてしまうのかもしれません。もしくは、やまびこ号が盛岡以北まで走っても、現在のように早朝と深夜のみ盛岡・新青森~札幌を結ぶかもしれません。または、はやぶさ号に代わる上位種別が設定されて、本当にはやて号はいらなくなってしまうかもしれません。いろいろなシチュエーションがあると思います。この中のどれか一つが当たっているのか、あるいはすべて違っているのか。筆者は、はやぶさ号を補完するための列車としてまた活躍し始めるという案に賭けようと思います。みなさんはどうですか?ぜひコメントで教えてください。
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