ダイヤ鉄K

関東に住んでいて、ダイヤに詳しい鉄道ファンです。

リニアが開業したら東海道新幹線は何両編成になるのか。

リニア中央新幹線静岡県工区の着工がされていないまま時が過ぎていますが、2027年度以降に開通することになっています。そして大阪まで延伸開業すれば、東京~名古屋・大阪間のお客さんの一部が中央新幹線に移ることになります。よって東海道新幹線でひかりやこだまが増発することが可能になり、静岡県内の新幹線に対しての便利度が格段に上がると言われています。しかしひかりやこだまを16両編成のままにして増発させるとすると、供給過多になってしまう可能性があります。今回は、リニア新幹線が開通したときの東海道新幹線の編成について考えてみようと思います。

東海道新幹線N700系 小田原駅にて

 

 

現在の東海道新幹線の輸送人員

何両編成化を考えるにあたって、繁忙期であっても輸送をさばける能力を持っておく必要があります。またもしリニア新幹線が止まってしまったときの代替輸送手段としての能力も持っておかなければなりません。ではまず、東海道新幹線の輸送限界について考えてみましょう。16両編成の東海道新幹線の1編成当たりの乗車人員は1319人あるいは1323人です。今回は1319人で計算します。のぞみは1時間あたり最大12本走れるので、1319かける12で15828人が最大の輸送人員です。一方リニア新幹線は、JR東海によると定員は千人、一時間あたり速達タイプが毎時最大7本となっていて、一時間の輸送限界は7千人です。東海道新幹線よりも少ないのです。となると残りの分は東海道新幹線んで賄わなければなりません。のぞみの繁忙期の全席指定席化が発表され、指定席をとれなかった人はひかりに乗車することになります。そうなったときに8両編成や12両編成の電車が来ると混雑がものすごくなってしまい、現実的ではなさそうでう。よってリニア新幹線が開業しても、すぐに16両編成が短くなることはないと予想しました。

 

新幹線需要を増やす

リニア中央新幹線の建設というのは、JR東海として莫大な設備投資を行うわけであって、その効果として東京~名古屋・大阪間の移動需要を増やす必要もあります。もちろんリニアの開業によって所要時間が大幅に短縮されるので、それ以上何もしなくても需要は増えるとは思います。しかしリニア新幹線の本数、開業後に少しずつ増えていくのではないでしょうか。東海道新幹線も開業当初は毎時2本だったわけで、それが毎時最大16本に増えているのです。条件は違えど、速達タイプと各駅停車タイプ合わせて毎時最大8本というのは、増えていくと思います。

 

東海道新幹線のリニア開業後のダイヤを予想する

東海道新幹線の、リニア開業後のダイヤを考えてみましょう。現在の日中の定期列車の一時間当たりの本数は、のぞみ5本、ひかり2本、こだま2本です。なお13時以降になるとのぞみの本数が増えています。国土交通省の試算では、静岡県に停車する列車の本数は1.5倍に増えると試算しています。ひかりとこだまをそれぞれ毎時3本にし、増やした分だけのぞみを減らすとするとのぞみは毎時3本になります。リニア新幹線が開通すれば、のぞみ3本分は余裕で賄えるでしょう。すべての種別が毎時3本運転されることになるのです。

もしリニア新幹線が止まった時のことを考えると、こだま号をこれ以上増やすことはできません。リニアを利用するはずだった人をこだまに乗せるわけにはいかないからです。よってのぞみあるいはひかり号に乗ってもらうことになります。ここでのぞみを廃止し全てをひかりにするという選択肢があります。現在のひかりの東京から新大阪までの所要時間はだいだい2時間50分程度ですが、のぞみの追い抜きがなくなるため、2時間40分程度で走破できるでしょう。こうなるとひかり号が大幅増発されるので、静岡県はものすごく便利になります。また繁忙期で設定される臨時列車をすべてひかり号にするというのも、追い越しが減るのでダイヤ作成が簡単になります。のぞみ号廃止という可能性は十分にあるでしょう。あるいはリニア新幹線にのぞみ号の名を譲るのかもしれません。

 

まとめ

リニア新幹線が新大阪まで開業した際のぞみ号は廃止するのか廃止されるのか、どちらなのでしょうか。ぜひみなさんの意見をコメントで教えてください。

 

以下の記事を参考にしています。

中間駅には何本停車するのですか。運賃・料金はいくらになるのですか。|JR東海

 

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