ダイヤ鉄K

関東に住んでいて、ダイヤに詳しい鉄道ファンです。

もし南武線が私鉄だったら。 東京メガループの役割を考える。

ある日突然南武線は、JR東日本の運営だったのがどこかの私鉄が運営するように変わりました。その鉄道会社は考えました。南武線、都心乗り入れがないのではないか。「相鉄を見習って、都心直通を目指すぞー!」

しかしふと気づきました。何線に直通するの? 候補としては、東海道線横須賀線湘南新宿ライン東急東横線田園都市線小田急線、京王相模原線と本線です。たぶんどこも、直通を受け入れてくれないでしょう。困った。しかももう一つ気づきます。「うちらJRじゃなくなったから、東海道線湘南新宿ラインと乗り換える時も改札タッチが必要じゃん。あっちゃー(笑)。 しょうがない、そしたらJRと私鉄各社と直接乗り換えられる道を作り、改札タッチなしでも清算できるようにしないと。大変だ~。

 

文章で寸劇をしようとなるとなかなか難しいですね。でも内容は伝わったでしょうか。

今回は、東京メガループの中の一つ、南武線の役割を考えてみようと思います。

南武線を走るE233系Wikipediaより)

 

南武線の社会的意義は大きい

東京メガループである南武線の社会的意義はとても大きいでしょう。都心へ行く路線と路線の中間の場所を走ることから、その地域の利便性を上げるための重要な役目を担っています。もし南武線が走っていなかったら、その都心へ行く駅までバスが運行され、それに乗ったあと電車に乗ることになります。一方南武線が存在すると、すぐに駅から電車に乗ることができるようになるのです。

また南武線には、もう一つの社会的な役割が存在します。それは川崎市内どうしの移動です。これは川崎市の地図をみるとわかりやすいです。

 

川崎市内の鉄道 川崎市ホームページより
https://www.city.kawasaki.jp/kurashi/category/26-1-2-8-1-0-0-0-0-0.html

このように川崎市はすごく細長い形をしています。南武線を除くすべての鉄道路線が東京都心と、川崎市より先の横浜市やそれより先の街まで結んでいるのです。そんな中川崎市内を結ぶ路線は南武線は一つしかありません。つまり、川崎市にとって南武線の社会的役割はとても大きいのです。

以前川崎市は、川崎縦貫高速鉄道という新しい地下鉄を、川崎~新百合ヶ丘間で整備する方針がありました。南武線は6両編成であり混雑が激しすぎることなどの理由からです。ですが現在、その計画は廃止されています。よってなおさら、南武線の社会的役割は大きいものとなっています。

 

事実として、不便ではある

南武線に乗っていると、カーブが多く狭いところを走っているため、すごく遅く感じます。また快速の本数は少なく、各駅停車の本数も毎時6本と、10分に1本走っているといった感じです。ラッシュ時は快速はなくなりすべてが各駅停車になることから、混雑もあって余計遅く感じます。以前日中時間帯の快速に乗ったのですが、武蔵小杉から登戸にかけてものすごい混雑でした。車両が6両編成であるためです。だったらせめて運転間隔を短くしてほしいです。一編成あたりが短くても本数が多ければ、すごく便利だと思うのです。乗り換える際もかなり長い距離を歩く箇所が多く、小さい駅では改札口が駅の片側しかないため、二回も階段で線路の上を渡らなければならない人だっています。このように、不便なのころはたくさんあります。それに対してJR側も、便利にしようと思っている感じはあまり見うけられません。だからといってこれが私鉄になると、便利にしようとしすぎるあまり逆効果になるように思えるのです。よってやはりJRが運営するのが一番よいのかなと思います。そしてこれは東京メガループの路線すべてにあてはまると言えるでしょう。不便なところは少しずつ解消していきつつも、こらからも地域交通の役割を担っていってほしいなと思います。

 

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