四国新幹線。県庁所在地の駅の候補は合計10個挙がっていますが、途中駅の候補地は挙がっていません。そこで今回は、徳島から松山を結ぶ「四国横断新幹線」ではない方の四国新幹線の途中駅を考えてみます。
ホームページから読み取れること
四国新幹線は、四国新幹線整備促進期成会によって整備の検討が進められています。途中駅の候補地は挙がっていないのですがそれを匂わせる画像があったので、それをもとに考えていきます。
今回は四国新幹線のみ考えるので、駅として設定される可能性があるのは、徳島市、東かがわ市、高松市、宇田津町、丸亀市、三豊市、観音寺市、四国中央市、新居浜市、西条市、松山市です。今回はこの途中駅を考えていきます。
徳島~高松間の停車駅
まずは徳島から高松の停車駅を考えていきましょう。徳島から高松の新幹線の所要時間は19分と試算されていて、設置されるとしたら一駅でしょう。東かがわ市の中で、現在特急うずしお号が停車している駅は三本松駅と讃岐白鳥駅です(讃岐白鳥は一部列車のみ停車)。三本松駅の現在の一日平均乗降客数は1130人、讃岐白鳥駅の乗降客数は314人なため、三本松駅付近に設置される可能性が高いでしょう。線形的にも直線で結べそうです。
高松~松山の停車駅
次に高松から松山の停車駅を考えてみましょう。高松~松山は新幹線で42分と試算されています。途中駅の数は3駅程度でしょうか。この路線は、特急停車駅が連続している区間が多数あるので、松山方面から見ていきます。
現在の予讃線は新居浜・伊予西条~松山の沿岸部を走行しています。しかし新幹線は、地図に載っている高速道路のようにまっすぐ通るでしょう。すると今治駅や伊予北条駅は通りません。また伊予西条駅の一日平均乗降客数は約2600人、新居浜駅駅は約3000人と拮抗しています。この二駅の所要時間は現在の特急で7分とても近い駅にあります。この二駅の間には小さな山があり、間に駅を作るという可能性はありません。となるとより大きい駅である新居浜駅に停車するか、所要時間は伸びますがどちらもの駅に停車するという2パターンが考えられるでしょう。
次の停車駅は四国中央市のエリアです。ここには伊予三島駅と川之江駅の二つの特急停車駅があります。距離も特急で4分と近く、中心となる駅は伊予三島駅で乗降客数も2倍近くあるので、順当にいけば伊予三島駅でしょう。しかし高知へ行く四国横断新幹線が、このあたりから分岐するのです。おそらく地図的にこの先の観音寺駅で分岐するのですが、コストカットのためにまだ一緒の線路を走らせ、川之江駅でやっと分岐させるという可能性もあります。伊予三島駅だと遠回りになりすぎてしまうのです。そうなると川之江駅という可能性も浮上してしまいます。ですがさすがにもっと直線的にすると思うので、伊予三島駅でしょう。
次の停車駅は、上記の通り観音寺駅です。ここが四国横断新幹線との分岐点となります。ここは観音寺市のエリアです。
次は三豊市です。ここには高瀬駅と詫間駅に特急が止まりますが、乗降客数は他の駅と比べると少なく、駅は設置されないでしょう。
次のエリアは丸亀市、宇田津町、坂出市です。駅でいうと多度津、丸亀駅、宇田津駅、坂出駅の4つです。この区間は特急も、5分、6分、5分間隔で停車します。本州側の児島駅と宇田津駅には、現在駅前広場として使われている新幹線駅用のスペースが確保されており宇田津駅と考えることもできますし、この中では一番乗降客数の多い坂出駅と二番目に多い丸亀駅だと考えるかもしれません。この4駅は実際のダイヤにも影響するのと、地上区間は新幹線を通すスペースはあまりなく、この2点を吟味したうえで停車駅が決められると思います。
高松~松山の区間をまとめます。新居浜駅、伊予三島駅、宇田津付近に1駅とすると停車駅は3駅です。ここから、伊予西条か宇田津付近にもう一駅増やすと4駅、どちらも増やすと5駅になります。だいたいの方向性はこのブログで述べたものと変わらないと思います。細かいところが修正されつつ途中駅が決定されると思われます。
感じたこと
停車駅を増やしすぎると所要時間が長くなってしまうルート選定。個人的には、これから作る新幹線は、多少カーブが多くなっても駅を増やしたほうがいいと思っている派です。このあたり、意見がある人はぜひコメントで書いてください。
以下の記事を参考にしました。
他の四国新幹線に関する記事もぜひお読みください。
四国新幹線、もし一つだけ建設するとしたらどこになるのか 四国新幹線編① - ダイヤ鉄K
四国新幹線のダイヤを予想する 四国新幹線編② - ダイヤ鉄K
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