JR東日本のグリーン車は4号車と5号車に連結されています。なぜでしょうか。以下の理由が挙げられると思います。
他にもあるとは思いますが、筆者が思いつく限りはこんなところです。そのうちの一番最後の理由に関して、ホームの真ん中にグリーン車を設置すると書きましたが、4号車と5号車は明らかに真ん中ではありません。グリーン車が設置される路線は中央線を除き15両編成であり、そのうえで4・5号車となると、グリーン車の前には3両分が、グリーン車の後に10両分の車両が連結されていることになります。これは、グリーン車は真ん中に設置されているとはいえないのではないでしょうか。
一方横須賀・総武快速線のグリーン車は、ほぼ真ん中に設置されています。この路線は、基本編成の久里浜方に付属編成を連結するため、11+4両の、11両の4号車と5号車に設置されているのです。よってグリーン車の、久里浜方に7両、千葉方に6両車両が連結されていることになります。西大井駅から大船駅までの品鶴線に該当する駅と、湘南新宿ラインの列車が乗り入れる横須賀線では、グリーン車の乗車位置がそれぞれ変わってしまうことになります。それによるデメリットとして、グリーン車用の乗車位置が二か所できてしまい間違えてしまう乗客が出てくること、ホームドア設置の際、追加で費用がかかること、グリーン車からグリーン車へ乗り換えの際、長距離を歩く必要が出てくることが挙げられます。ではこれらを解決することはできるのでしょうか。
解決案を考える
このグリーン車の位置の問題を解決する方法を考えてみましょう。
詳しく見ていきます。まずは一つ目です。横須賀・総武快速線の方を、現在は付属編成が久里浜方ですがそれを千葉側に変更するということです。しかし逗子駅での分割併合の関係上、難しいと思います。
次に二つ目です。上野東京ラインと湘南新宿ライン系統(長いので以下東海道線系統と呼びます)の列車は現在、付属編成が北側に連結されていますが、それを南側に連結するのです。しかしこれはこれで、東海道線系統の列車が北側から数えて6つ目と7つ目の号車が、横須賀線系統は7つ目と8つ目の号車がグリーン車になるため、距離は近くなるものの、位置はあいません。
最後に三つ目です。東海道線系統の基本編成を編成組み換えします。そして北側から数えて7つ目と8つ目の車両がグリーン車になるように組み替えるのです。言い換えると、基本編成だけで見ると端から3両目と4両目がグリーン車になるということです。現在は2両1ユニットになっていることを考えると、少し問題となってしまいます。しかし現在のJRの新型車両であるE235系は独立M車方式となっています。つまり、将来的なことを考えると大きな問題ではないと考えられます。
三つの案を挙げてみましたが、一つ目と二つ目はあまりにも現実的ではないので、やるとしたら三つ目です。しかし、編成組み換えをするというのは容易ではない話です。よって解決したくても解決できない、というのが現実なのかもしれません。本気で解決しようとするのならば、東海道線系統に新型車両を導入するとき、なのかもしれませんね。
※東海道線系統の号車に関して、間違いがありました。現在は修正済みです。指摘していただいた方、ありがとうございました。こちらの設定上の不備で、返信ができませんでした。不備は直したので大丈夫です。大変申し訳ございません。
このブログを気に入ってくれた方は、以下のリンクをクリックしていただけると嬉しいです。