ダイヤ鉄K

関東に住んでいて、ダイヤに詳しい鉄道ファンです。

鶴見線E131系の設備はこれで十分だったのか

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先日、鶴見線にE131系がデビューしました。他のE131系と同じく、都心の10両や15両といった長い編成ではなく地方の短い編成に新車が導入されるため、以前走っていた形式と比べるとものすごく設備が進化しています。その点地方も大事にされるという意味で嬉しく思うのですが、それでもやはり都会の車両と比べると設備が劣ってしまいます。この点に関してを考察しいていきたいと思います。

鶴見線のE131系 鶴見駅にて

 

もし都会の車両の転属だったら、設備はどうなっていたのか

以前、「中央線のグリーン車導入に影響された、JR東全体の車両導入計画」という記事で、こんな記事を書きました。コロナ前までは、以前に引き続き都会で使った車両を地方に持ってくる予定であったが、コロナによる利用客の減少などによって、その方針を転換した。かわってE131系を導入するようになった、という主旨です。ぜひその記事も読んでみてください。

中央線のグリーン車導入に影響された、JR東全体の車両導入計画 - ダイヤ鉄K

話を戻して、もしE233系などの都会の車両が転属してきた場合、車内設備はどうなっていたのでしょうか。E233系とE131系の差として、LCDデジタルサイネージの数が挙げられます。E233系はドアの上に広告用合わせて二つ、4ドアで左側と右側両方あるので一両につき16個設置されています。しかしE131系では、ドアの上に一つのみ、しかも右側と左側でどちらか一つのみという千鳥配置になっています。一両につき4個しか設置されていないのです。もしE233系を転属させてきた場合、既存のLCDは撤去しないか、広告用のみ撤去という形になると思われます。つまりE131系は、それよりも悪い設備となってしまっているのです。

鶴見線E131系のデジタルサイネージ

LCDはどうするのが正解だったのか

筆者の意見ではありますが、デジタルサイネージを千鳥配置にすることはあまりよくなかったのではないかなと思っています。車内で寝ていて、駅に到着した際に起きたが駅名を確認できかった、というシチュエーションは容易に想像できます。もちろん今までよりはものすごく良くなっているのですが、鶴見線は神奈川県川崎市の、あと少しで東京都というところを走ります。他のE131系が走る房総地区や相模線、日光線ではないのですから、千鳥配置にする必要はなかったと思うのです。コストカットの観点から言えば難しいのかもしれませんが、広告用のデジタルサイネージを設置してもおかしくない路線です。せめて千鳥配置にしてほしくはなかったです。

 

もう一つの改善点

広告用のデジタルサイネージを設置しないと、ドア上部にスペースがとてもあいてしまい、少しバランスが悪いなと感じました。考えらえるものとして、デジタルサイネージの横の長さを長くしてそのうえで真ん中に配置するか、東京メトロ銀座線や丸の内線、日比谷線の新型車両のように広告ではないものだけを2画面、つながるように配置することです。後者はコストの面で厳しいかもしれませんが、前者の方は実行してほしかったです。調達の面で今までにない形を発注するとコストが跳ね上がってしまうのかもしれませんが、近年デジタルサイネージの大きさがどんどん大きくなっていることを考えると、この勢いで縦横比を変えることもすごく難しくはないと思います。

 

まとめ

筆者の意見を簡単にまとめると、鶴見線用のE131系のデジタルサイネージは千鳥配置ではなくすべてのドアの上に設置し、広告用のを設置するか横の長さを長くすることです。鶴見線ではない線区のE131系は、千鳥配置にし、路線距離も長いので、反対側のところに紙の路線図を設置してもいいのではないかと思いました。もともとE233系が転属してくる予定だったかもしれないことを考えると、新車が導入されるのはすごく嬉しいですが、設備の面でこれくらいのことはしてほしかったなです。設備の面で十分であったのか、疑問が残ると思います。

 

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