ダイヤ鉄K

関東に住んでいて、ダイヤに詳しい鉄道ファンです。

次のJR東日本の通勤型新型車両はいつ発表されるのか 2024年の鉄道業界の流れを考える

遅くはなりましたが、あけましておめでとうございます。昨年の12月から始めたこのブログ、想定よりアクセスしていただいているので、これからも不定期ではありますが、更新を続けていきたいと思います。

さてここからは鉄道の話題です。2024年には鉄道業界で何が起こるのかを、少し変わった視点で考察していきたいと思います。その変わった視点とは何か、それは、「2024年に起こらないとまずいこと」です。どういうこと? と思ったかもしれませんが、具体的に見ていきます。

 

 

① JR東日本、通勤用新型車両の発表

現在JR東日本では、E235系1000番台の増備が続けられています。途中E131系の製造があ優先されたことにより通常より遅いペースではありますが増備は続けられています。山手線の新型車両であるE235系0番台の導入が発表されたのは2014年7月、トラブル等ありましたが、当初予定のオリンピックに合わせるために、2017年春ごろから2019年の末に導入が行われました。539両(量産先行者合わせると550両)で3年弱を要したわけです。そしてE235系1000番台の導入が発表されたのは2018年9月、0番台が発表されてから4年後のことです。現在は31編成がデビューしたわけですが、上記の通りペースは遅く、計画の2023年度までに製造完了というのは確実に無理な状態になってしまっていると思います。しかしこれはE131系の製造というしっかりとした理由があったわけで、当初計画こそ無理だったのですが、増備はこれからも進められるでしょう。そうすると次に考えられるのが、E235系2000番台の導入またはE237系の導入です。0番台の時と1000番台のときは4年間のペースで導入が発表されたわけで、この理論でいくと次の新車は2022年の夏か秋に発表されることだったのだと思います。それが1000番台の新造ペースが落ちたことに伴い、2023年に発表されるのではないかなと思うのです。

では逆に、この発表がされない場合を考えてみましょう。以下のサイトを参考にさせていただきました。

新系列車両機器更新時期目安一覧 - JR東日本車両更新予想スレッド 倉庫Wiki

JR東日本の各形式の廃車時期を見てみると、2031年ごろから急激に増えるのです。その間まで、新型車両を増備しないという可能性も無いわけではありません。その浮いたお金でホームドアの整備を進めるといったことです。しかしJR東日本総合車両製作所との関係もあり、車両を発注しないとなると総合車両製作所の経営自体が傾くかもしれません。これはJR東日本にとってもよろしくありません。もう一つ考えられる可能性として、他の地方の路線にもE131系を導入し、1000番台の導入完了時期を遅くさせるということです。コロナによる減収などがあって現在は回復しつつあるものの経営が苦しいので、そういった決断をするかもしれません。しかし新車を導入を後回しするとすると、その先たくさん新車を導入しなくてはならなくなってしまうので、老朽化が激しい路線から新車を導入していくのが現実的だと思われます。となると今年中に新型車両導入の発表が行われないとまずいのではないでしょうか。

2017年から本格的に製造されているE235系

 

② 小田急5000形の増備

前章のJRの話題で少しおなかがいっぱいですが、簡単ものをもう一つ行きます。それは小田急5000形の増備です。5000形は現在12編成在籍していますが、今年は一編成も導入されませんでした。一方8000系の廃車は進んでいるのと、西武線への譲渡も予定されています。必要運用数が2022年のダイヤ改正で減少したというのはありますが、これ以上車両を減少させることは難しいと考えられます。となると5000形の増備は行われないとまずいと考えるのが当然だと思います。

小田急線の新型車両5000形

 

2024年はどんな年になるのか

コロナによる減収があり、戻ってきているものの経営が少し苦しい鉄道会社。地方の民鉄など、赤字の会社もかなりあります。そんな状況ですので明るい話題が少ないのかもしれませんが、北陸新幹線の延伸など盛り上がれるものはあるように思えます。これからも、日本のインフラを支える鉄道業界が発展していってほしいなと思います。

 

このブログを気に入ってくれた方は、以下のリンクをクリックしていただけると嬉しいです。

www.tetsudo.com