ダイヤ鉄K

関東に住んでいて、ダイヤに詳しい鉄道ファンです。

京葉線と総武快速線、どちらか速いのか

京葉線総武快速線はどちらも東京から千葉方面を結んでいますが、どちらか速いのでしょうか。「速い」といっても定義はたくさんあります。最高速度なのか、平均速度なのか、所要時間なのか。乗客からみて一番気にするのは所要時間なので、京葉線総武快速線の所要時間の差を見ていきます。なお今回は、どちらもの路線が走る東京~蘇我駅間を比較対照として、また東京近辺での他路線への乗り換えといった便利さは考慮しないものとします。

京葉線総武快速線が走るエリアの地図(Wikipediaより)

 

 

総武快速線営業キロ、所要時間、平均速度

ではまず総武快速線から見ていきます。蘇我から東京までの内房線総武快速線を組み合わせた営業キロは、43.0キロでした。蘇我から東京へは直通列車が日中は一時間に一本あり、所要時間は49分です。内房線からの列車は市川駅成田エクスプレスに追い越しされることが多いため、この点は京葉線と比べて時間ロスとなっているでしょう。平均時速は、約53キロでした。

総武快速線横須賀線系統の新型車両E235系

京葉線営業キロ、所要時間、平均速度

次に京葉線を見ていきます。営業キロはなんど総武快速線経由と同じで43.0キロでした。同じというのは驚きました。次に所要時間です。京葉線は種別があるので、種別ごとに見ていきます。平日の日中の快速は毎時2本ですが、休日になると舞浜や海浜幕張からの需要にこたえるため快速は4本になります。その関係で、平日に蘇我を出発する京葉線は各駅停車快速それぞれ毎時2本、休日は快速が毎時4本というかたちになっています。快速の蘇我から東京の所要時間は41分です。総武快速線経由より速いです。成田エクスプレスの追い越しがなかったとしても京葉線の方が速いのです。総武快速線の最高速度は120キロですが京葉線は100キロしか出しません。筆者の体感として京葉線の方が速いという感覚はありましたが、それは京葉線の方が直線的に走るからかなと思っていました。途中の停車駅数は京葉線が9駅、総武快速線が10駅とあまり大差はありません。しかし営業キロはどちらも同じで、それでも京葉線の速いというのが驚きでした。参考までにですが蘇我駅を毎時05分に出発する列車は所要時間が46分で5分も通常より時間がかかります。おそらく各駅停車の追い越しの関係だと思われます。また平日の各駅停車の所要時間は51分程度であり、快速より10分ほど長いことがわかります。平均時速は、快速が約63キロ、各駅停車が約50キロです。京葉線の平均時速は、総武快速線と比べて10キロも速いのです。

京葉線E233系 通勤快速はまもなく消滅してしまう

 

東京から蘇我は、どちらが便利なのか

では最後に東京から蘇我の移動はどちらが便利なのかを考えてみましょう。まず蘇我から東京に移動する場合ですが、休日の場合は京葉線一択でしょう。総武快速線直通の列車は日中は毎時33分発ですが、その2分後に京葉線快速が出発しています。平日の場合は京葉線快速は30分に一本しかないので、京葉線に乗れたら京葉線に乗り、そうでなかったら千葉方面の来た列車に乗り東京方面に向かうとよいでしょう。そして東京から蘇我間なのですが、東京駅の京葉線ホームはすごく遠いため、歩いているときに電車が出発してしまい間に合わなかったというパターンも考えられます。乗り換え検索アプリが必須ですが、時間に注意したうえで、京葉線快速が来る場合はそれに乗り、そうでない場合は総武線快速に乗るのがよさそうです。急いでいないのであれば、歩く距離が短い分総武快速線の方が便利でしょう。何をもって便利とするかは人それぞれですので、この区間をよく使っている方は、どちらか使い勝手が良いのか、自分で考えてみると面白いと思います。

総武快速線横須賀線系統のE217系 新型車両に置き換えられ、どんどん数が減っている

 

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