ダイヤ鉄K

関東に住んでいて、ダイヤに詳しい鉄道ファンです。

京葉線の快速減便の真の理由とは

JR東日本千葉支社は15日、2024年3月16日のダイヤ改正において、京葉線の快速列車を日中のみの運転とすると発表しました。この理由として、千葉方面から東京へのアクセスを総武快速線にして、各駅停車の役割を中央総武緩行線京葉線に担わせる方針にすること、京葉線の東京駅は不便なことからやはり総武快速線に誘導することなどが鉄道ファンの中で叫ばれています。それも確かにそうだと思うのですが、筆者はもう一つの理由があると考えています。それは何なのでしょうか。

京葉線を走る209系500番台E233系5000番台Wikipediaより)

 

 

京葉線ダイヤ作成時の課題

京葉線の日中ダイヤは、普通が毎時7本、快速が平日は毎時2本で休日は毎時4本走っています。このうち普通の毎時3本は、武蔵野線に直通する府中本町行きの列車です。ここで問題が生じてしまいます。武蔵野線のパターンダイヤは10分に一本、一方で京葉線のパターンダイヤは15分に一本になってしまっていることです。これにより、電車間隔を一定にすることができなくなってしまうのです。13分電車が来ないと思ったら、そのあとは7分で電車が来るといったようにです。これでも日中時間帯は、少し不便だなで終わります。しかしラッシュ時間帯にこんなことが起きたらどうでしょうか。もちろん本数は日中時間帯より多いですが、それでも快速が止まらない駅だと8分間電車が来ないというところが普通にありました。しかもその列車が武蔵野線からの列車であり8両編成だったということもあるのです。こうなると間隔があいた次の列車がものすごく混雑してしまいます。これを解消するために、来年の改正でラッシュ時間帯は普通のみの運転にしたと思われます。だからといって多くの鉄道ファンが嘆く通り、海浜幕張や舞浜等の主要駅の利便性は大幅に下がってしまいます。この改正が正しかったのか、疑問が残ります。ではより良いダイヤにするための案を、いくつか考えてみましょう。

 

案① 武蔵野線の増発

案の一つ目として、武蔵野線の増発が挙げられます。現在の10分間隔のパターンダイヤから京葉線の15分間隔のパターンダイヤにするということです。つまり7分30秒間隔への増発か、15分に一本への減便です。また武蔵野線は短い8両編成なため、これを10両編成にすると利用者目線にとってわかりやすくなるのになと思います。ただし利用者数の観点やや車両在籍数を増やさなければならないという観点から、難しいかもしれません。他の案はどうでしょうか。

 

案② 京葉線ダイヤ改正

案の二つ目は、京葉線のパターンダイヤを20分間隔にするということです。現在京葉線京葉線車両のみのパターンダイヤは15分です(平日の快速が30分に一本ではりますが、分かりやすさのためここでは15分としています。また休日は快速は15分に一本走っています)。これを20分間隔にするのです。すると平日は快速の増発、休日は快速の減便が起きてしまいますが武蔵野線列車との調整が非常に簡単になります。しかしもう一つ気にしなければならないことがあって、それは各駅停車の本数が毎時1本減ってしまうということです。現在各駅停車は毎時7本、それが6本に減ってしまうことになります。ただしそもそも列車間隔が均等にはなっていなく、むしろ便利になるタイミングが出てくることから、それほど気にしなくていいかもしれません。そうなるとこの案はかなり有力になってくるのです。しかしこのようなダイヤ改正は、今回は行われません。JRの発表を見てみたのですが、快速を減便するといっても10時から15時台の列車本数は快速を含めて変わっていませんでした。どの駅でも便利なダイヤを作るために、このことは実行するべきだと思うのは筆者だけでしょうか。ぜひとも改正してほしいです。

 

まとめ

京葉線快速減便には、こういった武蔵野線とのダイヤの組み合わせのことがあると思われます。日中時間帯の快速は減便されないため、先述の利用客を総武快速線に逃がすというのは証拠として弱いかもしれません。現在の京葉線のダイヤは不便な点もいくつかあるので、改善していってくれると嬉しいなと思っています。

 

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