ダイヤ鉄K

関東に住んでいて、ダイヤに詳しい鉄道ファンです。

山手線はいつになったら増発されるのか

先日、JR東日本よりダイヤ改正の概要が発表されました。そこには、山手線の増発は含まれていませんでした。コロナ前は3分20秒間隔で走っていましたが、現在は5分間隔となっています。このダイヤが来年も続くというわけです。では山手線のダイヤについて、考えてみましょう。

山手線を走るE235系 東京駅にて

 

 

山手線の減便は正しかったのか

東京の最も重要といえる鉄道路線、その減便は正しかったといえるのでしょうか。メリットとデメリットを考えてみましょう。まずメリットですが、田端駅での京浜東北線との接続をとれることです。山手線内回りと田端駅まで快速の京浜東北線北行が接続をとっています。また品川駅では、京浜東北線北行の1分後に山手線外回りが発車しているため、これも接続をとっているといえるでしょう。そして浜松町駅での山手線の外回りと京浜東北線南行ですが、これの接続はとられてはいませんでした。あまり需要がないからだと思われます。次にデメリットについてですが、これはもちろん電車の本数が少ないことです。山手線の東側半分は京浜東北線も走っているので混雑はしていませんが、西側、新宿や池袋、渋谷などの副都心側での混雑が激しい印象です。地下鉄副都心線埼京線湘南新宿ラインが並走していますが、ぴったり同じ駅を通るわけではないため、混雑しやすいのかもしれません。ではこのメリットとデメリットを比較していきましょう。まず一つ目のメリットの田端駅の接続ですが、あまりそのような乗り換えをする乗客は多くないのではないかなと思ってしまいました。考えられる需要として、京浜東北線快速の通過する駅から乗り、田端駅以北の京浜東北線の駅で下車するというパターンです。しかしそもそも京浜東北線の快速が通過する駅はあまり多くありません。この時点で、メリットとして弱いように思えます。5分に一本京浜東北線は来るので、次の電車を待ってくださいではだめなのでしょうか。次にメリット二つ目の品川駅の接続に関して、京浜東北線から山手線へ乗り換えるというパターンしかありませんが、もし山手線を増発した場合、接続がとられなくても待ち時間は減ります。よってこれもメリットとして弱いと考えられます。会社側から見ると本数は増やしたくないのが本音ですが、乗客目線で見たときにうしてもメリットよりデメリットの方が上回っていると言えるでしょう。

 

 

 

山手線を増発したときの京浜東北線のダイヤはどうするのか

山手線を増発した際に、京浜東北線との接続を便利にするための京浜東北線のダイヤについて考えてみましょう。以下に二つの案を挙げてみました。

  1. 京浜東北線の本数はそのまま5分に一本
  2. 山手線の半分の本数の京浜東北線を走らせる

①についてはとてもわかりやすく、山手線を増発し、京浜東北線の本数は据え置きということです。②についてですが、例えば山手線をコロナ前の3分20秒間隔にし、京浜東北線はその半分の6分40秒間隔で運転するという意味です。こうすることで品川での接続は解決します。次に田端での接続ですが、山手線からみて半分が京浜東北線と接続されないため、その人は次の電車を待たなければなりません。こういうデメリットは生じてしまいます。では接続関係以外のメリットデメリットについてみていきましょう。まずメリットです。

  • 山手線の増発により、混雑が解消できること(特に副都心側)
  • 山手線の東側で、京浜東北線の本数は減っているため、JR側からみても効率よく乗客を運べること

現在山手線と京浜東北線はともに毎時12本、合わせると24本ですが、それを山手線は毎時18本、京浜東北線は9本にするのです。全体で見ても3本のプラスとなるため、ちょうどよいのではないでしょうか?

では次にデメリットについて考えてみます。

  • 京浜東北線の本数が減ってしまうこと。
  • 特に浦和以北や蒲田以南、磯子以南で電車の本数が減ってしまうこと
  • また、横浜線とのダイヤの調整が必要なこと

デメリットはいくつかありますが、このあたりを適切な形にすることは難しいことではないかと思います。個人的な意見ですが、デメリットよりメリットの方が上回ると筆者は考えているため、ぜひとも採用してほしいです。

 

まとめ

2024年のダイヤ改正でも増発はされないことが決まった山手線。せっかく製造したE235系が暇を持て余している様子をみると、本数が元に戻り今より活躍している姿を見たくなりました。これからも首都圏のダイヤについて、注目していきたいなと思います。

 

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