ダイヤ鉄K

関東に住んでいて、ダイヤに詳しい鉄道ファンです。

マイコンカーラリーで感じたこと 技術について考える

マイコンカーラリーとは

マイコンカーとは、独自に車体を制作、プログラミングした手作りの、30㎝かける15㎝程度の車のことだ。専用の道(レース)を敷いて一周させ、そのタイムで競う。センサーによってレースを認識させ、レースにそって走るようハードウェアとソフトウェアを作るのだ。そのマイコンカーラリーの地区大会に、学校の部活として先週出場してきた。ちなみに完走率(タイム以前の問題である、最後まで走りきれる割合)は半分を下回る。それくらい難しいのだ。僕の学校では、一度も完走できなかった。

マイコンカーラリーの様子、これは大学生のマシーン。

完走できなかった… 技術の進歩について考える。

部長さんは何でも教えてくれてすごいなと思っていたけど、その部長さんでさえ完走できない。もっとレベルが高くないと、タイムを競うことすら始まらないし、そこからタイムを縮めて次の大会に出場することはできない。大会の最後、大学などでマイコンカーラリーをメインに活動している人がその人のを見せてくれた。めちゃくちゃすごい。スピードが物凄く速く、異次元としか言いようがなかった。異次元のさらに異次元って感じて、素直に感心した。こういう人たちが日本の技術を引っ張って行ってくれるといいなと思った。でも今の技術力は、凄く高いとは言えない。もっと国が科学技術について予算をつけるべきだと思う。今の日本は、いくら予算が通っても、目先の研究にしかお金が回っていない気がする。研究は、短期的なスパンの研究と長期的なスパンの研究があると思う。短期的なスパンの方は、いわゆる工学部の分野、長期的なスパンの方は理学部系の分野になると僕は勝手に思っている。このどちらもが大切だ。しかし言えることは、研究は上の人が命令して始めるものではないということだ。原則として、研究者が作りたいものを作ってもらう。それでしか基礎的な国全体の技術力は上がらない。研究者が技術を磨き上げ続け、たまに上の人が作ってほしいものをお願いする。そうすると研究者は、今ある技術の中で最大限のものを作り上げる。これがベストだと思う。研究しても結果が出せないかもしれないとか、役に立たないとかいう理由で予算をかけなかったら、このように技術力全体が下がってしまうのだ。今どこもお金がなくなっていると思うけど、だからこそすべてにお金を使わないと、また日本が技術力で世界を誇れるようになるには難しいと思った。簡単に言うならば、文系と理系との間に隔たりが出来てしまっていると思う。文系の人は、技術力はすぐに上げられると思っている。だけどそんなことはない。また理系の人も、この分野に国が投資すればいいんだとそれぞれの人がそれぞれに主張しているが、本当か? 僕はと思ってしまう。それで失敗するかもしれないのに。だからこそ投資をする価値はあるけど、一点に集中するのではなくて、国は全方位に予算をつけなければならない。それが国の仕事だと僕は思う。

 

勉強とのバランスについて

何か一つを極めるには、全ての時間をそれにあてなければならない。それを大学でやるのだろうけど、もっと小さい時期から学んでいきたい、技術を身につけていきたい人もいる。そうするにはまず、時間を空けなければならない。でも高校生は勉強もしなければならない。僕の意見として、テスト期間以外も家で勉強させる必要はないと思う。たしかに、授業と家での復習や予習といった勉強は役割が異なってくる。だとしても、高校生の貴重な時間にたくさん勉強をさせるべきではないと思う。勉強ができた人にとって、勉強が楽しいと思う。その気持ちはすごく良くわかる。僕は言語文化が苦手だが、少し分かった時、勉強してよかったなと思った。でもこの論理でエリートの人たちが子供たちに学ばさせる内容を決めてもダメなのだ。今の若者はスマホがあり、昔の人たちよりも自分のやりたいことが明確になっている(それかやりたいことが見つからないパターンもあるが)。だから昔みたいに一律で学ぶスタイルは変えていかなければならない。勉強ももちろん大切である。しかしそれ以上に、部活や自分のやりたいこと、人間関係とのバランスが重要である。勉強で極めるには、それ以外のことを排除しなければならない。でもこんなことになっては意味がない。だけど勉強を極めた方が、将来の年収が高い、こんなことになっているから、みんなが目先のことしか考えられなくなっているのだと思う。その結果成長できなくなってしまっているのだと、僕は思う。

 

工業高校について

マイコンカーラリーに出る高校は、ほとんどが工業高校だ。しかし僕は普通校の電気工作部として出場した。設備は工業高校より劣ると思うけど、クラスでは色々な人と関われるなどメリットがたくさんある。工業高校などの専門学校というと、僕の偏見かもしれないが、勉強ができない人が行く所というイメージがある。インターネットで調べてみても、偏差値は低めだった。偏差値が60以上で東大生などを出す高校もあるらしいが、大半はそうではない。でも普通校に行く人だって工業の分野をやりたい人はいる。大学進学率がとても高くなった今、普通校と専門学校のすみわけをもう一度考えるべきだと思う。しかしそもそも分けること自体あまり良くないことなのかもしれない。部活みたいな感じで、工業の分野も学びたい人は学べるという形になると良いなと思った。